* * *
「ね、ねぇ爽馬くん」
__やっぱり夏祭りはやめにしない?
昨日のお誘いにて指定された午後2時
私はそう言いかけて口を噤んだ
なぜなら彼は待ち合わせにスーツの男を従えて登場したからだ
「なんですか」
だ.....誰!?
「ええと、その方たちは護衛かしら?」
「違います」
恐る恐る尋ねる私に、即答した彼は特に説明するでもなく男を振り返る
「お願いします」
いやいや、一体何を願った.....?
夏祭りに行くんじゃないのかよ?
そんな疑問を顔に浮かべているのがバレたのか爽馬はこちらをじっと見た後、ようやく口を開いて説明してくれた
「夏祭りの会場は近くないから、ワープで飛ばしてもらいます」
それを聞いて私は素直に驚きの表情を浮かべる
__ただ夏祭りに行きたいだけじゃないの?
__何か特定の、思い入れのある夏祭りでもあるのか?
そんなことを考えたけれど、そこは私が気にする必要はないことらしい
「ええっと、それはドコうわぁぁぁっ」
尋ねる時間も与えられず、私は何度目かの経験となるワープによって飛ばされ
気が付いた時には爽馬と二人
夏祭り会場に立っていた



