爽馬は自分の部屋に入るやいなや、履歴からその電話番号に折り返し電話をかける
プルルルル.....
『ハイ.....小高先輩.....?』
すぐにルークが応答して、爽馬は
「何かありましたか」
と淡々と尋ねた
『ハイ.....あなたが、景たちが家に来ることがあれば教えて欲しいといっていたノデ.....』
「え.....景たちが.....僕の家に?」
『そうデス。男子寮Bの2年生全員で、そちらに向かったっていうメモが残してありました』
爽馬はその言葉を聞いて、眉間にしわを寄せる
きっと景や男子寮Bの彼らが、伊吹グループのホームページにのった自分の写真を見たのだ
景は、彼らは優しいから.....
こんな自分にも.....心配して会いに来てくれようとしている
「メモってことは、もうそちらに景たちはいないってことですか」
『そう』
ルークは肯定すると
『..........午前はジムでトレーニングしていて、友達と昼食を食べて今戻ったら置いてあったんですヨ』
と、自分が景たちの出発には居合わせなかったことを説明した
『いつ出たのかわかりませんが、そっちに着くまでには数時間かかりますよネ?』
「はい。今は自分の家にはいないんです。行くには、‘‘穴’’を使っても.....1時間はかかります」
ここ、妖術結社から実家までは、普通に行けば半日はかかる
雲外鏡を使っても1時間は必要
すぐにここを出なければ.....
『ですよネ』
爽馬は部屋の時計にチラリと目をやった
『景たちは2年生の妖術科、別名『小高家突撃隊』を追って行ったらしいので、そのルートと足取りは同じと考えていいでしょう』
「小高家.....突撃隊.....」
『彼らが寮を出てから時間が経っています。念のためすぐに阻止に向かってくだサイ』
「分かりました」
強張った声に、ルークは
『小高先輩一人じゃキツイようだったらすぐに応援に駆けつけますガ.....』
と心配してくれる
「大丈夫.....です」
何かを覚悟したような声にルークも少し緊張を孕ませながら
『haha,.....分かりましタ』
と無理矢理笑って承諾し、電話を切った



