いきなり満宵が可愛い目をして、景に尋ねてきた


「それで、景ちゃんはこの4人の誰かとお付き合いしてたりするのっ?」


..........え?


この4人

つまり


ライ、結斗、咲夜、市河だ


景も固まっているが、それ以上に固まっているのは「この4人」の方々


ライはハッと我に戻ると、小さい声で「マジかよ」と呟いた


「し、してないよ?私たちの関係は、寮母と男子寮Bの生徒だし」

「なにそれーっ!関係ないでしょっ、そんなの。社内恋愛だって悪いことじゃないんだし」


社内恋愛とは違う気がするのだが


景が言葉に詰まらせると、この中の誰かと景が恋愛中という面白い展開を期待して聞いていた一年生たちが、少しばかりガッカリしたような顔で満宵を止めた


「やめとけ。でも、っていうことは俺らにもチャンスがあるって事だよね?」


ルーク.....!!


二年生4人に瞬時に冷たい目を向けられ

それでもなお彼は気にする様子もなく、景に笑いかけた


「冗談だよ。寮母サン」

「だ.....だっ、だよね!」

「多分ね?」

「..........ぇ」


そんな会話に結斗は

「なんていうか、君たち結構飛ばしてくるね.....心臓に悪いかも」

とガクリと肩を落とす