「え.....」
今.....キス.....
顔を上げたライは、景の目をまっすぐと見つめた
決して、その目を逸らそうとはしない
戸惑いつつも景は綺麗なライの目を見つめ返し、吸い込まれそうな気分になった
「.....ライ、い.....今.....」
「仕返しだバーカ」
彼はそう言って、フッと笑う
「.....ぇ.....」
いつもクールでドSで、全く隙を見せない彼にこんなにも見つめられて笑顔を向けられれば
心臓の高鳴りを止めろと言う方が無理な話だった
「今日1日、色々と大変だったな」
「..........え.....」
ライは景の頭をくしゃくしゃと撫でて言う
景は口元を両手で押さえると、出ない声の代わりにフルフルと首を振った
「ずっと気にしてた。爽馬と再会した時も、怪我負った時も、笠上美音を見つけた時も。心の中、整理つかないくせに強がって進もうとするお前のこと。
あいつらがいなかったら、すぐに抱きしめてた。ここに来る前も、今日はもう休めって.....言いたかった」
彼の瞳は景を映し、やわらかく慈しむ
逞しくて長い両腕が景の後頭部に伸び
そして今度は優しく自分の胸元に引き寄せると
「頑張ったな」
ライはポンポンと背中を2回叩き
そう言った



