うわ.....
抱きとめたのも一瞬
彼はするりと体を横にずらすと、景の左に並び手を取って歩き出す
「俺は女じゃねぇからグダクダ永遠ループの会話に悦びもクソも感じねぇけど、まー今回は付き合ってやるよ」
女の会話に対してなんとも酷い言いようだ
景は
「うわ.....ライだねー」
と嫌味をこめて言う
そして、隣を歩く背の高い彼を見上げ、溜めていた息を吐き出した
「すーーぐ女子の会話がスカスカみたいな言い方する」
「いや、スッカスカ。波屋とか斎藤見ろよ。30分掛けて喋ってる内容のクソ薄い話、3分でまとまる」
「あ、チクろう!」
あの二人を敵に回したらご存知の通り怖いから.....!
二人ともライのビジュアルにはかなり弱いけど.....!
景は少し残念な仲の良い友達と先生の顔を思い浮かべると、何か思いついたように
「あ」
とライの顔を見た
「なに」
「私この前斎藤先生の魔術見ちゃった」
「内容が薄いってそういうとこな」
景に対して人差し指を突き出して、真顔で指摘するライ
相変わらず乗ってこない上に斎藤ディスが激しい
.....こいつー
景は努めて笑顔を保ったまま、あぁそうですかと頷いた
「女子は会話の内容が薄い?じゃあライは反応が薄い。なにしたら.....なにに反応してくれるんだろ?」
歩きながらライの顔を覗き込んで首をかしげると、ライは少しウッと体を引く
かなり景にまじまじと見つめられて、苦笑して口を開きかけた時
「えい」
景は彼と繋いでいた片手を離して真顔でライの腰を掴むと、そのお腹をくすぐり出した



