ドドドドドド.....


結斗はニコリと笑って口を開きかけたまま固まる

ドドドドドド.....


寮の外から聞こえてくる大人数の足音らしき音に、4人は嫌な気配を覚えていた


「きっと平.....」



バタンッ!!

「「うわあぁああああ!!」


結斗の言葉を遮って、寮のドアを思いっきり開けて雪崩れるように入ってきたのは何人かの見知らぬ男子生徒


彼らの一人がバタンと思いっきりドアを締めたところで、彼らは同時にため息をつき、呆然と突っ立っている4人の方を向いた


結斗、ライ、咲夜、市河はギョッとひきつった表情で、いきなり寮に入ってきた男子生徒らを見ている


寮の外からは、「あーあ、入ってっちゃったよ」などと落胆したような女子の声が聞こえた



「あの.....こん.....にちは.....」


男子生徒の1人が、スライディングして他の男子生徒の下敷きとなった体勢のまま、苦しそうに挨拶をする


その状態で挨拶をしてくるのかと、咲夜はさらに顔を引きつらせながら


「.....こんにちは」と

挨拶を返した