こうして満宵の自己紹介は終わり 次に、隣同士に腰をかけている双子が同時に手を挙げた 「じゃあ次は僕たちで」 「じゃー次俺らー」 そのシンクロ率は双子を感じさせるものの、見た目、性格は異なる2人 全員がそちらを向く 先程、花壇を見たがった方から順に口を開いた 「1年妖術科、音霊使いの以倉千冬です」 「双子の兄、以倉千加です」 キッチリと腰を折った千冬に比べ、兄である千加の方は若干だるそうに頭を下げる