そう
奴はそういう奴だ
みんな思っていたところではあるが、満宵にとってそれが褒め言葉となるか侮辱となるかはよく分からないところで
そこは全員が敢えて触れないでいたところ
景は一瞬背筋を冷やすも、その心配は必要ないようだった
「あれ〜せんぱーい」
満宵はニヤッと笑うと、先輩であるライに物怖じせず口を開いた
「もしかしてボクのこと可愛いとか思っちゃったんですっ?まぁボクは可愛いんですけどねっ!なんてー、冗談ですよ。ちゃんと男の子だし、好きになるのも女の子です。安心してください?」
ライは予想を上回る返答に面を食らったような顔をしながら「こいつウゼェ」と呟く
面白い生徒ではないか
景は笑っている満宵を見て、嬉しさがこみ上げる
ほかの8人も、若干容姿や性格に驚いたようだったが、彼のフレンドリーな性格に好感をもった
「いいね!満宵ちゃん」
「思わず ちゃん 付いてんぞ結斗」