えっ…なにそれ。


それって私拒否権ないじゃない。



「それってつまり、絶対出席しろってことよね?」


「…いえまぁ…ご主人様はそう考えてらっしゃるかと」


「羽山、パパに説得しろって言われたんでしょ」


「……」



ほらね。

結局羽山もグルなんだから。


みんなして私と黒瀧くんの仲を深めようと画策してるんだわ。


まったくもう…。


まぁ、パーティーくらいだったら出てあげてもいいけど。



「…うーん。新しいドレス用意してくれたら行く」


「…おぉ!さようですか!お任せください。

梅子に申しておきます」


「よろしくね」



そして私は結局、週末行われるABCカンパニー主催のパーティーに出席することになってしまったのです。