…パーティー?


パーティーなんてどれくらいぶりだろう。


パパの会社関係のパーティーは何度か出席したことあるけど、うちが主催じゃないものはあまり出たことがない。


ましてや今回はあの黒瀧くんのお父さんの会社でしょ。

どうして私まで…。


まさか婚約者として出てほしいとか?


さすがにそれは困るんだけど。



「もちろん出席なさいますよね?」



なんだか嬉しそうな羽山。



「…え〜っ、なんで私も?

行かなくちゃダメ?」



正直あんまり乗り気じゃない。


だってパーティーって結構疲れるし。


偉い人がいっぱいで色々気を使うんだもん。



「特別な理由がなければお断りするのは難しいですね。黒瀧家にも失礼ですし。

何よりご主人様が許可なさらないでしょう。

行かれてみてはいかがですか」