そう口にする表情は意外にもすごく真剣だった。


そうまるで、


本当にプロポーズされてるみたいな。



不思議な魔法にかかったみたいに、彼の透き通った黒い瞳から、私は目を反らせなくなる。


だから不覚にも、こんな。



「ぅ……、と……友達からっていうなら、考えてあげてもいいけど。

結婚するかどうかは別としてね!」



あぁ…なんてバカなんだろう私は。


黒瀧翼はそれを聞いて嬉しそうに笑う。



「…マジ?やった!」



そしてこの日から本当に、黒瀧翼との不思議なお付き合いが始まってしまったのです…。


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