階段を降りて、真っ暗な体育館の人混みをかきわけて。 それからこっそり外に出た。 魔女の衣装のまま、走って走って。 気付いたら屋上まで来ていた。 ここなら誰もいない…。 このまま消えてしまいたかった。 私の気持ちなんてきっと、誰にもわからない。 あまりにも酷な現実を受け入れられなくて… 私はしばらくその場で声を殺して泣いた。 . * .