*** ーーそして迎えた芸術祭当日。 朝から我が校はたくさんの客でにぎわい、大盛況だった。 どこの教室も人でいっぱいだ。 私たち生徒は、自分のクラス発表と部活などのステージ発表以外は自由なので、友達や恋人と約束をして各自展示やブースを回っていた。 私もまだ劇の出番やクラス発表まで時間がある。 しばらくはずっとフリーだったので、詩織と一緒にその辺を適当にブラブラしていた。 詩織は丸めたパンフレットを手に持ちながら聞いてくる。 「…ねぇ、翼くんと一緒に回らなくてよかったの?」