しかもそれであんな、キスまで…。



「っ、翼くんのバカぁ!!」



もう〜〜っ!!


やっぱり翼くんはバカだ。


バカバカ!



だけど…


それでも憎めないくらいに、もう…


どうしようもないくらいに私は、心を持っていかれてしまっている。



「うぅ…」



悔しいけれど…いいかげんにもう、認めずにはいられない。


この気持ち。



……翼くんが…好き。


好きなんだって。



いつのまにか、自分でも気づかないうちに、あなたに惹かれていたの。



ドキドキうるさい胸に手を当てながら、もう一度また昨日のことを思い出して、

どうしようもなく恥ずかしい気持ちになった。