…はっ。
ふと気がついた。
ていうか私昨日、熱を出したわけなんだけれども。
普通風邪ひいてて熱出してる子にキスするかしら?
そんなことしたら風邪うつるわよね。
もうすぐ芸術祭本番だっていうのに。
…翼くん、大丈夫なのかな。
だから私は何を思ったのか、慌てて彼の背中を追いかけて、後ろから捕まえてしまった。
「ちょ、ちょっと待って…!!」
腕を引いて。
すると彼は驚いたように振り返る。
「…わ、どうした?モモ」
私はもうその時、風邪うつってたらどうしようって、
そんなことしか頭になくて。
彼の額にパッと手を当てた。
「っていうか、大丈夫!?
風邪うつったりしてないわよね!?」
「えっ?うん。
…なんで?」
「だって昨日翼くんバカだから…ハッ!」
「え…」
「あっ、」
し…しまったぁあ〜〜っ!!!
言ってしまった…。
「え?俺がバカだからどうしたの?」



