なんだかそれを聞くとやっぱり嬉しい。
私のことずっと、心配してくれてたんだ。
勝手に白百合さんとのこととか考えて卑屈になってたけど、やっぱり考えすぎだったのかしら。
「あ、ホラ。
噂をすれば王子様の登場だよ!」
「…えっ?」
「ホンモノの姫を迎えに来たみたいよー♡」
なんて、冗談交じりに言う詩織の言葉にハッとして、教室の外を見てみる。
するとそこには本当に、今最も顔を合わせづらい彼が立っていた。
一瞬目が合うと微笑んで、こっちへやってくる。
…あ、やばい。どうしよう。
どんな顔して会えば…。
っていうか何話そう。
うわ〜〜…!
「それじゃあ邪魔者は消えるね〜」
そしてそそくさといなくなる詩織と入れ替わるように、翼くんが私の元へ来た。
どうしよう。
気まずい、というか、恥ずかしい…。
顔見れない。
「おはよ、モモ」



