「俺だって、心苦しいんだよ」
えっ?
翼くんはそう言うと、少し体を起こしたかのように動いて、
おそらく私を上から見下ろすような体制になったあと、片方の手で私の頬に触れた。
ーーどきん…。
なになに、どうしたの?急に…。
ただでさえ熱い頬がますます熱を持つ。
なんかもう、起きてることバレちゃいそう。
するとそこでなんと、彼。
「…なんて美しいんだ。
眠っているかのようだ」
…は?
いやちょっと待て。
これってアレだよね?
白雪姫の王子様のセリフ…。
「あなたに再び会えることをずっと楽しみにしていました。
しかしまさかこんな姿で再会することになろうとは…。
あぁ、神よ。僕に力を与えたまえ。
そして僕の口づけで、彼女に再び微笑みを…」



