【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。


…これはアレだ。


少女マンガとかだったら絶対にキュン♡とか音がなるシーン。


白百合さんは顔を真っ赤にしながら、さぞ申し訳なさそうに謝っていた。



「…ほんとにありがとう。

黒瀧くんこそ痛くなかった?」


「いや、俺は全然だけど。

危ないから気をつけろよ、足元」


「うん…気をつける。

黒瀧くんって優しいね」



……なんだかいいムード。



そろそろ次のシーンにいきたいとこなのに、周りを気にせず翼くんに話しかけてばかりでのんびりしてる彼女がいいかげん腹が立ってきた。


しかもそんな二人をみんなニヤニヤして見てて、監督の相葉くんまで何も言わないし。



なんなの…!


真面目に練習しなさいよっ!



思わず一言言いたくなってくる。


だけどそこをぐっとこらえて静かに見守って。


なんの我慢大会かと思った。


っていうか私、なんでこんなにイライラしてるの。