そして迎えた白雪姫と王子の出会いのシーンのラストカットのところ。
セリフもスラスラ言えて、今回は順調だった。
いよいよ再び私の出番かしら、なんて気を引き締める。
すると白百合さん、そこでまたやらかしてくれた。
なんと、王子の元へ駆け寄る際に、下に通っていた音響のスピーカーのケーブルに足を引っ掛けるドジっぷり。
「…っきゃっ!」
勢い余って床にこける。
するとそれを、すかさず前方にいた翼くんが受け止めた。
「あぶねっ!」
ーードサッ!
そしてそのまま彼女は翼くんに抱きつくようにして、二人一緒に倒れこむ。
ーードクン。
胸の奥で嫌な音が鳴った。
「白百合、大丈夫?」
「だ、大丈夫!ごめんなさい!
ほんとにごめんね!!」



