【完】俺が絶対、好きって言わせてみせるから。


***

「あら、あなたは誰?」


「僕は隣の国の王子です。君の名前は?」


「私は白雪。

この森に継母と二人で住んでいるの」



放課後は毎日、劇の稽古。


クラスの練習よりこちらを優先させなければいけない私たちは、毎日残ってみっちり練習を行うことになっていた。



「白雪姫…。

なんと可憐な名前、君にぴったりだ。」



「…カットーー!!」



監督の相葉くんの合図。


彼は演出にかなり口を出すタイプで、かなり細かい要求をしてくる男だった。


なんでも父親は本当に映画監督なんだとか。



「そこもっと近寄って!

そんで見つめ合って、黒瀧は白百合さんの髪に触れる!

最初の胸キュンシーンなんだからよろしくね!」