帰り道、翼くんに愚痴る。
「ひどいっ!みんなしてあの転校生の話ばっかり!
私の事完全に忘れてるのよ!?
つい先日までは桃果ちゃーん♡とか言ってたくせにぃ!!」
キーーッ!!
私が一人でプリプリしていると、その様子を見てクスッと笑いながら、翼くんは私の頭をよしよし、と撫でた。
「まぁまぁ、落ち着けよ。
転校生ってのが珍しいだけだろ。じきに落ち着くって。
それにだからって、モモのことをみんなが忘れたわけじゃない」
「忘れてる!完全に!!
私なんか見向きもされないのよっ!!
今日だって英語のスピーチ頑張ったのに白百合さんに一瞬でかき消されて!
もう嫌〜っ!!」
「ハハッ、相変わらず負けず嫌いだな〜。
スピーチなんかニューヨーク育ちと比べちゃダメだって。
大丈夫だから。みんなミーハーなだけで、モモのこと見てる奴もちゃんといるよ」
「どこによっ!?」
「ここにいるじゃん」
「…へっ?」



