「仕方ない。あんたの親殺すしかないね」 「やめてッ!!」 「あ、嫌なんだ?あんたを捨てたひとなのに? 」 また、野次馬たちからざわざわと ヤジが飛んでくる。 「…紅薔薇を解散する…」 やっとのことで、瑞月が口を開いた。 「おぉ、それいーじゃん! あんたの居場所もなくなるしラッキーだわ!」 あたしは、黒い笑みを浮かべたまま、 瑞月に問いかけた。