「本当に、尭羅さんが好きだったから」 そう言ってあたしはやさしく微笑んだ。 それと同時に、尭羅は意識を手放した。 「…はぁ?!結局コイツは殺してねぇのかよ!!」 蒼凰は意味がわからんといった感じ。 「うん! 瑞月?いいかげん、泣き止めば?」 「……」 こいつがなんでなくのかわからん。 お前は、一生許さねぇからね。 「瑞月ちゃんって人殺し!」 あたしは、できるかぎり大きい声で叫んだ。 野次馬たちがざわざわとなる。