「あたしには、家族がいない」 みんなに聞こえるように、あたしは叫ぶ。 「あたしの家族を奪った奴を あたしは一生許さない」 尭羅の顔が青ざめて、 足が震えているのがわかる。 「あたしの家族を、返して?」 こんなこと言ったってもう帰ってこないのは さすがにあたしだってわかってる でも、返せないなら他のことで 償ってもらうしかない。