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「うわぁー!!」
そう、あたしらは海に来たのです。
水着とかないから、
貝殻ひろったり、
足だけ海につけたり、
灯、すっごく笑ってた。
いつもほぼ無口だし、笑わないし、
ちょっと感情読めないし、目が闇にすいこませそうだし
だけど、今日の灯は
いっぱいいっぱい優しい笑顔をあたしにくれた。
「んー!楽しかった!」
「だな!で、いくぞ」
「ラジャっ!ささ、早く行きましょう!」
「どこいくか知ってんの?」
「え、家に帰るんじゃないの?」
「ははっ。だな、帰る?」
んー、帰りたくない
ずっと一緒にいたいし。
だけど、わがままは言えない。
「…か、帰るかも?」
「OKー。」
はあ。もうすぐ灯とバイバイ。
嫌だ。やだやだやだやだ!
ずっと灯のそばに居たい。
だって………今日気づいたんだ、あたし。
灯のことが、好き。
友達としてじゃなく
恋愛でのすき。
この思いは、いつかあなたに届くのでしょうか


