偽悪役者

篠宮と要に本音を話し、翁に連絡を入れてから数日。



聞き込みから帰ってきた静音を、仏頂面の厄塒が待っていた。



「お前、本部に繋がりあったんだな。」


「なんですか、いきなり。」



「逢沢兄妹の件に関して、本部にいる元組対の都澄警部から連絡があったんだよ。ここに直接だぞ?お前によろしくって、どういう繋がりだ?」



元とはいえ、さすが組対。

期待していた以上に情報が早い。



「ほんとですか!都澄警部はなんて?」


「落ち着けよ。10年ぐらい前に蝶笂組だけじゃなく、組関係で噂になっていたらしいぜ。男女3人組の不良がシマを荒らしてるってな。逢沢兄妹は不良としては有名だったからすぐに分かったらしいが、もう一人の素性は分からなかったみたいでな、ペテン師夜鷹って組関係じゃ呼ばれてたらしい。」



「それって、私のことですよね……」


「だろうな。ただそのもう一人は、逢沢兄妹と同じぐらいの年齢で見られてたんだと。俺も話聞いてなきゃ、そいつとお前が同一人物なんてぜってぇ思わねぇからな。」



ヤクザとはいえ、検討違いを調べていても見つかるはずがない。


深緒がした化粧の効果は絶大だった。