だから今回も言わないだろうと思っていたのだが、現実には身元確認をした静音を心配して翁が話していたのだった。
「連絡くれるぐらい、翁さんも心配してたってことだよ。」
「そうだ。後で連絡しとくんだぞ?」
「うん、分かってる。」
仕事とはいえ、翁にも迷惑をかけてしまった。
謝るのと真実を報告しようと、静音は頷く。
「それにしても、意図的に隠していたとはいえ気付けませんでしたね。」
「ああ。すっかり騙された。」
警ら担当としては情けないと2人で苦笑する。
「だ、だって…!バレないように必死で!ドキドキし過ぎて途中から震えが止まらなかったんだから。」
「震えが止まらないって…怯えてたんじゃなかったんだ……」
自分の眼力も大したことがないと要は項垂れた。
しかし、必死だったのは自分だけではないと静音は思う。
篠宮と要には無視していたように見えても、莉央と深緒はボロが出ないよう日常会話を続けるぐらいしか時間の引き延ばしと悪役具合が思い付かなかった。
開きそうになる静音の口を閉ざし心を支えていたのは、パトカーの外から聞こえてくる2人の声だけだった。
「連絡くれるぐらい、翁さんも心配してたってことだよ。」
「そうだ。後で連絡しとくんだぞ?」
「うん、分かってる。」
仕事とはいえ、翁にも迷惑をかけてしまった。
謝るのと真実を報告しようと、静音は頷く。
「それにしても、意図的に隠していたとはいえ気付けませんでしたね。」
「ああ。すっかり騙された。」
警ら担当としては情けないと2人で苦笑する。
「だ、だって…!バレないように必死で!ドキドキし過ぎて途中から震えが止まらなかったんだから。」
「震えが止まらないって…怯えてたんじゃなかったんだ……」
自分の眼力も大したことがないと要は項垂れた。
しかし、必死だったのは自分だけではないと静音は思う。
篠宮と要には無視していたように見えても、莉央と深緒はボロが出ないよう日常会話を続けるぐらいしか時間の引き延ばしと悪役具合が思い付かなかった。
開きそうになる静音の口を閉ざし心を支えていたのは、パトカーの外から聞こえてくる2人の声だけだった。



