偽悪役者

「話…?」


「ああ。実はな………」



絣乂から言われた提案、要からの助言、そして自分の想い。



言い方が正しかったのか分からないが、篠宮は包み隠さず静音に話した。



「養育里親…」


「基本的には住む場所が施設から俺の家になるだけだが、色々支援を受けれるみたいだから。ただ、無理矢理するつもりはない。静音ちゃんが良ければ、だ。」



「……………。」



篠宮の言ったことを自分の中で整理しているのだろう。

静音は俯いて黙ったままだ。



「何も今決めなくてもいいんだ。このことより、進学か就職かの方が急ぐ問題だからな。この話は今日は終わりにしよう。」



今日言って、今日答えを出してもらおうとは篠宮も思っていないので、大丈夫だと頭を撫でながら言った。



「…篠宮さんは……、篠宮さんは大丈夫なの?」


「大丈夫って、どういう意味だ?俺の気持ちはさっき言った通り」



「違う。私は、……私は、犯罪者、だから。」


「!」



犯罪者、静音の口から出たのは思ってもみない言葉だった。



「篠宮さんは凄く良い人で警察官だから。だから、私と一緒に住んだら警察官はダメなんじゃ…」