偽悪役者

「静音の為……だよな?同窓会で岨聚がしたこと、我慢出来なかった。だから。」


「……ああ。ああ、そうだ!俺が岨聚を突き落としたんだ!同窓会でのこと、やり過ぎだって、俺達ももうガキじゃないんだからってな。でも、岨聚は聞く耳を持たなかった。」



3ヶ月前の同窓会後、21時5分。


岨聚のプライドを考え、誰にも聞かれない、しかも防犯カメラも壊れている銀行の非常階段へと呼び出した。



「何?同窓会のことで話って。警備を撒かせてこんなとこまで呼び出して。」


「静音のことだ。もう止めにしないか?俺達はもうガキじゃねぇんだ。」



「なにそれ。私があの子になにしようと、あんたに関係ないじゃない。」



同窓会での出来事は昔とまるで変わっていなかった。


だけど、鏡鵺はもう終わらせたかった。



いまだに続くこの地獄を。



「関係ある!俺はずっと静音のこと」


「あらそうなの。じゃなんで今まで私の傍にいたのかしら?口先だけの男は嫌いよ。話それだけなら帰るわ。」



興味なさげに言い放ち、岨聚はその場を去ろうと階段を降りようとした。



「ち、ちょっと待て!」


「なにするのよ!離して!」