も、もうダメだ。 これ以上、意識を保っていられない。 さよなら。 さよなら……これまでのあたし。 そしてあたしは、深い眠りに落ちるように意識を手放した。 その瞬間ーー。 『頑張れよ、菜花』 聞いたことのない男の子の声が、遠くから聞こえたような気がした。