「たっだいまー♪」

城の扉を開けたカグヤは,元気よくそう言った。

「ありゃ…お迎えなし?」

キョロキョロと辺りを見渡しながら,溜め息をつくと,食堂の方から怒鳴り声が聞こえてきた。

「行ってみましょう。」

レオンの言葉に,頷くカグヤ。

「おちついてください!」

ドランの声が聞こえてくる。

「これが落ち着いていられるかぁ!!!!」

卓袱台をひっくり返す勢いで,聞き覚えのある怒鳴り声がまた聞こえた。

「父さん?」

カグヤの呟きに,レオンは頭を抱えた。

まさか…もう来るとは…

食堂の扉を開いて,1番に目に入ったのは,クローンとコンドラとランシャー3人に押さえ付けられている,1人の男と,それを宥めているドラン。
そして,その光景を微笑みながら見ているラビー。