でも、ひとつ違うのが、
「もう、お母さん!仮にも彼氏に起こさせる!?」
しーは俺の彼女だ。
「いいじゃないの、私はずっとはやく付き合えばいいのにーって思ってたわよ。
ねー、ハルくん?」
…花織さん、そこで俺に同意を求めるな。
そう思いながら俺は苦笑いを返す。
しーとは幼なじみ。
産まれる前からの付き合いだ。
「もー!着替えるからとにかく出てって!」
またまたデジャヴな、しーの言葉に笑って
「ほんとは、俺に喰われたかったんじゃねーのー?」
そう耳元で囁けば
「ち、違うし!出てけヘンタイっ!」
しーは顔を真っ赤にしてそういうんだ。