「奏、覚えてる?わたしね、最後に告白したんだよ。聞こえてた? 今更もう遅いかもしれないけど わたしもずっとずっと、奏のこと好きだったんだよ。 だから…っ、ねぇ………っ 返事、してよ…っ。」 苦くてしょっぱい雫が太陽にきらめく。 「奏。好きだよ。大好きだよ。」 ずっとずっと好きだった。 奏だけが好きだった。 なのにわたしは…… なんで認められなかったんだろう。