『かなでくんっ!みてみてー。きれいなおはなー!』 『うん。きれいだね。ゆいちゃんみたいだよ。』 「奏…。見える?綺麗なお花だよ。」 声が返って来ないとわかりながらも わたしはどうしても話しかけてしまう。 「この前ね、久しぶりに小学校のときの子達と会ったよ。」 ここに来れば全て忘れられそうで なんでも奏が優しく頷いて聞いていてくれそうで わたしはまた、奏に甘える。