お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「なにか…用事あったの」





「ま…ぁ、でも別にいいや。碧、学校。いいの?」







「今日は用事あるから」








「そう言って毎日休んでたりして」







「さあ…」








碧も悪い男だな。朝霧よりも。





フッと笑うと碧あたしをまたじっと見る。






「なに」







「未彩、明るいなって」




無表情のまま碧は淡々と話す。





あたしはその意味を考えるけれど…全く。





「意味わかんない」








「アイツが来てから、だよ」







「今も前も変わらなく無い?」









「前は、なんか…んー」