お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





目を開けるといつもの天井。




…まさか夢にも出てくるなんて、ね。





ほんと嫌な記憶。






消してしまいたい。





起き上がると携帯が充電されていた。






そういや、メッセージが来てたんだっけ。







あたしはメッセージを開いた。








それは、あるメッセージ。






『朝霧光志は、悪い男』







迷惑メールか?





あたしは総長室を出て幹部室へ入った。







「…おはよ」






あたしの目をじっと見て挨拶をした碧。






「お、はよ。斬は?」






「出掛けてる」







「…そ」





あたしは昨日来てたメッセージを再び見た。






深追いは考えすぎか…。