お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「なにあれ」




笑いながらあたしを見る斬。





「さあ」





なんとなく、いや、あの言った意味は分かる。






昼休みのことだな。






「どういう風の吹き回し?」







不思議そうに聞いてくる斬。






なんか、面白くてクスッと笑いながら






「さあ」





繰り返し言った。







総長室に戻ったあたし。






ベッドに横たわって携帯を開くと残り1%






ああ。





めんど。





〔新メッセージが届きました〕







ロック画面に通知がきた。








そこをタップして開こうとした時、携帯は力尽きて黒画面になった。