お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





だるいし、帰りの車要らねえんなら朝霧を放課後まで待つ必要ねえし?



今日みたいにお昼に帰るならきっぱり休んだほうがいいし?






「未彩、お前変な屁理屈考えてるだろ。筋が通ってないやつ」






「さぁ。やることあるし」







「んじゃ、明日の護衛どうするの」






「藤に任せれば?あいつ、朝霧のこと結構気にしてるし」








「あ、気にしてるって、僕がすぐ危ない所に踏み出しちゃうのを止めてくれるってことで別にそっち系ではないです!!」





「…面白いね。僕は普通に臆病君と同じ解釈したけどどんな解釈したと思ったの?」






クスっと笑いながら答える斬にまた焦っている朝霧。






「えっと…あの、…おやすみなさい!!」





バタンと閉めて出て行った朝霧。