お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「あ、の、翔馬君と少し遊ぶというか、雑談を…」






「学校ですれば」







「あ、えっと…」







あたしの突っ込みに戸惑う朝霧。






「臆病君困ってるじゃん。バカ」






ばっ!!!




「はあ?なんだお前、喧嘩売ってんの?」



席を立って斬の胸ぐらを掴んだ。




「そういうすぐ喧嘩しようとするとこ、悪いと思うー」








「あん?」





睨みつけると




「可愛げのない子」





舌を出しながら斬はそう言い放った。







「えっと…あの」






「分かった、でもそこに未彩いてもいい?」







「それは…その…」





さらに困った顔をする朝霧。






その顔はあたしがそこにいたら悪いってことだろ?






「斬、明日、あたし学校休むわ」






「は?」