お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜

未彩side




何かが動き出した気がした。






「斬…」







「ん?なに?」






いつもの作り笑顔であたしを見る。





「光志は?」







「あぁ、さっき帰ってきた。気になる?」







「別に」









面倒なことは起きて欲しくない。





起きなければいいけど。







そこに、ガチャっと幹部室に入ってきたのは朝霧。