お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





やっぱり、僕の周りは良い人ばかりだ。






そして、結構お節介だ。





そんな優しさを知って頬が緩む僕。






「立花、ああみえてヤンキーだしな。ヤンキーにはヤンキーしか寄ってこねえんだよ。危ねぇし、あいつ、良い噂聞かねえし」






ヤンキーしか寄ってこないのは偏見なのか否か賛否両論あるはずだけれど…。







たしかに、立花君の良い噂は聞かないかなあ。







まあ、ヤンキーだし…。





口悪いし態度も悪いし授業中寝てるし怖いし…






悪いことを思い出すとありすぎて…






「アイツと関わってると、危険なことに巻き込まれるぞ」







「まあ…そうだね」







「だろ!!俺は、これは光志のために言ってんだからな!!」








「うん、ありがとう。翔馬君」