お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「どうしてそれを、今、僕に…?」







「それは…な」










うーんと考え込む翔馬君。







そして、バン!っといきなり机を叩き







「つまり!!あいつとは関わらねえほうがいいってこと!!」







そう言い放った。






「は、はい…」





翔馬君が机に身を乗り出してそんなことを言うもんだからはい。と答えるしかなかった。










「あいつは、お前が助けたからいいものの、そんな悪いやつに絡まれるやつだからだなー…うーん」







また頭を抱え込む翔馬君。







言葉を探してるのかな。







「と、に、か、く!!!関わるな!!分かったか!!」





何秒か考え込んだ結果、出た言葉はこれ。







僕のことを考えてくれてるのかな。