お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜




携帯を開くと、そこには翔馬君からだった。








「今日の放課後、空いてる?」







今日??






特には…ないかな。






あるとしたら家という名の灯竜の倉庫に行くぐらい…??







「なにもないよ」





と返信するとすぐ既読がつき、








「今日、俺に付き合って」







という通知が。









「誰と連絡してんの?女か?お前、彼女出来たのか!!心湊ちゃん諦めたの?」






「そ、そんなわけない!!翔馬君だよ!!今日なんか付き合ってって」







「…まさかお前、こっち?」




立花君は右手の甲を顔の左横に持ってきて僕に聞いてきた。






「…え!!そ、そんなんじゃない!!全く2人して何言ってるの!!」