お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜



「すげえ怒られたな、立花。これは放課後呼び出しでまた説教始まんぞ」




「だる」





今は昼休み、屋上でご飯を食べている。





「た、立花君、小鳥遊先生に目つけられたね…」







「別に」







「立花って、怖いもの知らずっつーか…」






お互い顔を見合わせて苦笑いする僕と藤君。








ピコン







誰かの携帯の音が…って、









僕のだ。