お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜







キーンコーンカーンコーン



一時限目終了の鐘が鳴った。





立花君はパッと僕の頬から手を離した。




「立花君?」





何か言いたそうだったのは気のせいかな。






「次の授業、出るんだろお前ら」






「お、おう!光志、行くぞ」






「あ、うん」





なんか違和感。






勿論、僕の護衛だから立花君もついてくる。







2時限目から真面目に授業を受けて、






放課後、小鳥遊先生に呼ばれ説教と反省文2枚を書く羽目になったのは当たり前のことだよね…。