お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「悪くねえよ」





「だったら、こんなの言いたくねえけど転校早々授業休んだりすんの多いんじゃねえの?今時のヤンキーじゃねえんだから真面目に受けろよ」




この人、ヤンキー…なんですけどねー。と心の中で呟く。




「…なに、心配してくれてんの?はいどうもありがとうー余計なお世話。休んだっててめえには関係ねえだろ」





ああ、何でこうなるの…挑発的な言い方止めなって…




「藤君も、立花君も止めなって…」





「お前イラつく」






「やんのか?」





そう言ってニヤッと笑う立花君






2人とも…やめて…






「俺、結構喧嘩強いけど」






「あ、そ」





「うわあああやめてやめて」



二人の間に割って入るけれどもう、2人は満々だ…。







「おい朝霧、やめろ。藤快斗ついて来いよ」