お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





翔馬君はとてもイケメンだ。




中身も、外見も。







かっこいいなあ。






僕もそうなりたい。







無理だけど。







「次は、守ります!」




「おう!」





そう言ってポジションに戻り藤君のボールを奪いに行った。








そして、翔馬君は有言実行して取り返した1点。





結果的には藤君チームに負けてしまったけれど楽しかった。






やっぱり藤君は強い。







「お疲れ、光志。今日も凄い珍プレーしたなー。心湊ちゃん、体育館から見てたしな」





「最悪だよ…」





葛西さんが好きなのは藤君だって知ってるけれどあの珍プレーしたら誰でも目に入るし。








恥ずかしいったらありゃしない。