お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜





「よっしゃ、今日は俺のチームだな!一緒に快斗を倒すぞ!!」




「俺も2人に負けねえかんな」





いつものグッパでチーム分けをして、翔馬君と藤君との勝負がまた始まる。






僕は今日も翔馬君の味方チームだ。







ふと見ると掲揚台のところに座っている立花君がいた。







「光志…立花が気になるか?立花もやればいいのになあ?ほら、いくぞ!!」






翔馬君も立花君を気にかけてくれる。





僕の護衛だけじゃなくて一緒にサッカーすれば皆の仲が深まると思うんだけどな…。





「光志!!そっち行った!!!ボール!!」






「え!あ、わ、ちょ…」





こっちに来たボールは僕の足を通り抜けて相手にボールが渡り、点を決められてしまった。





「ったくー、光志ーミラクルでろよー」





「ごめん」






「気にすんな、たかが1点だ。俺が取り返すからそっちは守ってろよ」