お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜







「へ…」






朝霧から間抜けな声がしたのは気のせいでないな。





「だーかーらー」






「あ、えっと2回も言ってくださらなくても大丈夫でありますです!」







「はぁ?」






なに、大丈夫でありますですって。




クスッと笑うとキョトンとした顔をする朝霧。







なんなんだお前は。







変なやつ。







まぁ、いいや。





謝って、幹部室に2人で戻ると斬がニコニコしながら



「じゃぁ、これからも護衛続行で」





そう、言った。






この言葉でピシっと2人とも固まった。