お前に救われたなんて…〜暴走族と臆病な男の子のお話〜






「とにかく、謝ろう」





あたし達を迎えに来て今は倉庫。








朝霧は別室に居て颯が慰めてるはず。







そしてあたしの前に皆が一列に並んであたしに迫ってきてる。







知ってる。






あたしが朝霧を怖がらせた張本人で、謝らないけないってことくらい。







でも、今更謝ったって…










「謝って」



分かってるよ…と投げやりに言うと






「ちゃんと心から、謝ってね。」






と言った紗那。







怒ってる紗那も可愛いなあ。







「あと、朝霧にはむやみに睨むの禁止。」







よろしくねっと斬に言われて幹部室を追い出されたあたし。